遊び心で、開発を前に進める。W3Cハッカソン優勝エンジニアが語る、試行錯誤が還元される環境とは
Interview

2024年11月にStudioへジョインしたバックエンドエンジニア・Isonoさん。海外向けプロダクトの開発やアメリカでの開発合宿、さらにはW3C主催イベントでのハッカソン優勝など、活動の幅を着実に広げてきました。
その背景にあるのは、Studioのエンジニア組織に根付く“遊び心”。個人の試行錯誤がそのままプロダクトに還元されていく環境の中で、どのように開発と向き合ってきたのか。聞き手はCOOのYasuです。
※ 本記事はStudio Podcastの内容を書き起こし、インタビュー記事として再構成したものです。音声でもお楽しみいただけます。
バックエンドに軸を置きながら、領域を広げてきた

──Isonoさんは現在、大阪在住なんですよね。出身はどちらですか?
出身は香川県です。今は大阪の南の方、和歌山県寄りに住んでいます。
──やっぱりうどんが好きなんですか?
そうですね、最近は帰省するとよく食べます。ただ、学生時代はうどんがあんまり好きじゃなくて。
──そういう人もいるんですね。好きなトッピングは?
とり天か、かき揚げが好きです。トッピングにおいても、香川のうどん屋がやっぱり一番ですね。大阪でも丸亀製麺やはなまるうどんに行って色々食べるんですけど、やっぱり地元香川のうどん屋が色んな面で一番だなと思ってます。
──Isonoさんといえば、先日のプロダクト合宿でも隣に座っていたとき、Gitの操作やターミナルの使い方がわからなくてお願いしたら、自分の開発を置いて本当に丁寧に教えてもらえて。それから絶大な信頼を置いています。
ありがとうございます。
──改めて、今の担当領域を教えてください。
主にバックエンドを中心に見ていますが、ちょこちょこインフラ側やフロント側も触ることがあって。最近では社内の管理画面のリニューアルを1人で担当しました。デザインの統一感がなかったので、それを整えるところも自分でやらせてもらいました。
──バックエンドエンジニアにもかかわらず、フロントをしっかりこだわって整理しようという意思があるのは素敵だなと思っていました。
ありがとうございます。最近はAIの進化によって、未経験の領域にもかなり踏み出しやすくなったと感じています。
もちろん、実装後に人にレビューをもらうことは今でも欠かせません。ですが、AIの力を借りることで、これまで自分だけでは手を出しにくかった分野にも挑戦しやすくなりました。
今回フロントエンドの整理にしっかり取り組めたのも、そうした環境の変化が大きいと思っています。
──Studioに入社した経緯を教えてください。
前職で一緒に働いていた方が先にStudioのカジュアル面談を受けていて、「エンジニアも募集しているから受けてみたら」って勧めてもらったのがきっかけです。
採用担当の方とXのDMでつながって、そこから話が進んで、カジュアル面談を受けて、CTOのMoroさんと面談させていただくという流れでした。
──Studioというプロダクト自体は知っていましたか?
もちろん知っていました。QiitaやZennのブログ記事でノーコードツールとしてよく出てきていたので。ただ、中の技術スタックが何なのかは知らなかったです。プロダクト自体はよく耳にしていた、という感じでした。
──入ってみて見えてきた、バックエンドチームの特徴はありますか?
みんな共通して、すごく用心深いなと感じています。バックエンドが崩れてしまうとシステム全体が動かなくなってお客様に迷惑をかけることになるので、レビュー1つ取ってもすごく丁寧で。
あとは、今は動いているけれど後から障害につながりそうだなというのを発見したとき、誰に相談するわけでもなく自分たちで直して改善していく。そういう傾向がすごく強いチームだと思います。
──バックエンドエンジニアの人数、少なくないですか?
Studioの規模だとかなり少ないかなとは思います。ただ、前職でもそれなりのユーザー数があるサービスをバックエンド1人・フロント1人とかで回していたこともあったので、そういうものかなという感じもあって。闇雲に人を増やすわけにもいかないですし、少数精鋭の方がいい面もあるので。
──他の職種のメンバーと関わる場面はありますか?
あまりあってほしくはないんですが……何か障害が起こったときは、カスタマーサクセスやカスタマーサポートの方たちと協力して進めることが多いです。
今このユーザーさんの画面でどういう事象が起きていて、どういう操作で再現するから調べてバグを修正してほしい、という依頼が来たときには、すごく綿密に連携を取りながら進めています。
これからはそういう場面が少なくなるような仕組み作りだったり、コードの品質改善も他のエンジニアと連携して頑張っていきたいなと思っています。
──Studioのサポートチームは、軽微なものでも些細な気になるところでも、ちゃんとドキュメントを作って共有してくれますよね。
そうなんです。だからこそ連携がしやすくて、本当にありがたいなと思っています。
少人数で海外プロダクトを作る。シリコンバレーとW3Cで得たもの
──最近で特に印象に残っている仕事はありますか?
海外向けのプロダクトに少し前まで関わっていたんですけど、その開発はすごく自分の糧になったなと感じていて。
これまでバックエンドエンジニアとしてバックエンドを主に見て、フロントとかインフラは他の方にお任せということが多かったんですが、そのプロダクトはかなり人数を絞ったチームでやっていたので、自分がインフラの面倒を一から見たり、フロントエンジニアではない中でフロントの改修やコンポーネント追加を自分でしないといけなかったりする場面も多くて。
そういうところで守備範囲が広くなったなと感じています。普段バックエンドだけ見ていては得られない知見と視野の広さが養われて、すごくいい経験でした。
──アメリカにも行きましたよね。
2〜3週間ほど滞在して、開発合宿みたいなことをやりました。Googleのシリコンバレーオフィスを訪問させていただいたり、そこで働いている日本人のプロダクトマネージャーの方から、現地の開発や採用について日本にいるだけでは聞けない話を聞けたりして。
あとはプロダクトを広めるためのイベントも開催させていただいて、かなり多くの方に集まっていただきました。現地のテックの人たちと英語で話すのはなかなかない経験で、自分の英語力も磨かれましたし、向こうの方の熱量がすごく高いなというのも感じました。
自分たちのプロダクトを1つ紹介するにしても、「ここはどうなってるの?」「あそこはどういう仕組みなの?」って聞いてくれて、非常に有意義な場でした。
──感度がやっぱり高いんですね。TPACのハッカソンで優勝されたというのも聞きました。TPACはどういうイベントなんですか?
TPACはW3CというWorld Wide Web Consortiumが開催するオフラインのイベントで、年に1回開催されるものです。
2025年はたまたま日本の神戸での開催だったので参加させてもらいました。StudioがフォントのW3Cワーキンググループに力を入れていることもあって、そちらの話を聞きに行ったりデモを見せたりするのが主な目的で。ただ自分として、いまいち爪痕が残せていないなという感覚があったので、2日目に開催されていたハッカソンに参加しました。
CSSでものを作るお題があって、W3C関連の情報をビジュアライズしたダッシュボードを作るか、CSSを自由に使って自分の作品を見せつけるかという二択で。自分はバックエンドエンジニアなのでデザイン表現には自信がないので、ダッシュボードを選びました。
評価は参加者同士がGitHubのコメント欄にいいねをつける投票方式で、おかげさまで多くの方からいいねをいただけて、優勝という形でした。

──AIも活用したんですよね?
今回AIの使用もOKだったので、最初からClaude Code全開で書きました。やっぱりAIの進化は人間の力を増幅させてくれるなと感じて。ただ、AIのモデルの力だけではなくて、自分のプロンプトとか知識みたいなものも大事になってくるなとすごく考えさせられたので、いい経験でした。
──ハッカソン以外にも、W3Cに参加してみて刺激になったことはありますか?
W3Cに参加している企業の方たちって、AppleとかMicrosoftとかMozillaとか、名だたる大企業ばかりで。会場でネームカードをちらっと見るだけで、最初は気圧されていました。
でも、いざ各ワーキンググループの会議に参加して議論を見てみると、どこかスーパーマンみたいな特殊能力感はなくて。みんな未知の課題に対してどうしていけばより良いWebの未来になるかを一生懸命自分の頭で考えている様子をみて、ちょっとホッとしたというか、やっぱり同じ人間だなと思って。
自分も議論に参加できる話題もありましたし、各々が得意な領域で今のウェブを良くしようと頑張っているのを見て、自分もこの分野で貢献できそうだと感じられたのが大きかったです。もっとエンジニアを頑張れるなという気持ちになりました。
遊びが仕事に、仕事が遊びに。Studioのエンジニア組織の話
──Studioのエンジニア組織の特徴として、感じることはありますか?
みんなすごく遊び心があるなと感じています。最近AIも普及してきて、自分が欲しいと思ったアプリケーションやライブラリをすぐ気軽に作れる時代になったと思うんですけど、それをうまく活用しているエンジニアの方が多くて。
「これからの時代に自分が欲しいエディターはこれだ」みたいなのを作って、それをエンジニア間で自慢し合って。誰かが作っていると「いや、俺はもっといいの作れるぞ」みたいないい相乗効果がどんどん生まれて。気づいたら「その自作エディターの中で使っているこの部分って、今のStudioのコードに活かせそうだよね」という新たな発見も生まれてくる。
遊んでいるんですけど、その遊びがどんどん派生して、Studioの開発にも仕事にも役立っていく、というサイクルをすごくよく見かけます。
エンジニア以外の方にも、AIを使って自分が欲しいツールを作れる時代になってきていると思うので、そういうエンジニア組織のいい部分がどんどん広がっていけばいいなと思っています。
──「こんなの作ったんすよ」ってニコニコして見せてくれる人が多いですよね。特に一緒に働いていて刺激を受ける人はいますか?
もちろん他のエンジニアの方や他の職種の方にも刺激を受けるんですけど、やっぱり一番はCTOのMoroさんにすごく刺激を受けています。知識の量が桁違いにすごいですし、安心感がある。
バックエンドとかインフラとか関わらず、どんなお題でも、エンジニアリングに関わらなくても、AIの使い方とか私生活の相談まで、すごく安心感を持って話ができるのが大きいなと思っていて。聞く力もすごくあって。あとは、おそらくStudio社内の誰よりも働いていると思うんですよね。寝る暇も惜しんで。
Moroさんが頑張っているんだったら自分ももっと頑張らないとなというモチベーションにもなっています。本当に心から尊敬しています。
──最後に一言、どうぞ。
やっぱり推しは偉大ですねということは言っておきたいです。最近AIを使って開発していると、AIとしか喋っていないなということが多いんですけど、やっぱり推しがいると、その推しに力をもらえて開発も頑張れたりするので。
皆さん、複数の推しを心の中に抱えて、推しから栄養を供給してもらいながら生きていきましょう。開発、頑張っていきましょう。

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