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2名体制、3ヶ月で開発。リリースから3日でARR2000万突破。Studio.Assistant誕生の裏側。

Interview

カバー画像、Studio.AssistantのUIとロゴ

2名体制、約3ヶ月での新規プロダクト開発。
そして、リリースから24時間でARR1000万円を達成。

Studioの新たな挑戦である「Studio.Assistant」。
その誕生秘話と、少しばかり狂気じみた開発の裏側をご紹介します。

はじめに

こんにちは。Studio COO 兼 Studio.Assistant PO(Product Owner)の吉岡です。
今回は、先日2025年12月23日にリリースしたばかりの「Studio.Assistant」についてお話しします。

私の簡単な経歴

  • 1994.5 福岡出身

  • 2014.10 フリーランスWebデザイナーとして活動

  • 2017.10 シード〜シリーズAのスタートアップの取締役CDOを務める

  • 2019.6 デザインファーム gaz, Inc.を創業。7年間、代表取締役CEOとしてWeb制作事業とスタートアップのプロダクトデザイン支援事業、ブランディング事業を手掛ける

  • 2020.12 日本初のStudio Gold Expertsに認定(gaz)

  • 2021.1 2ちゃんねる開設者、西村博之氏らと共に最年少で福岡市DXデザイナー就任

  • 2025.2 SDA2024にてExperts of the Yearを受賞(gaz)

  • 2025.5 Studioへgazの全事業を譲渡、Studio, Inc. COO就任

その他にもCPO経験や新規事業アドバイザリー経験あり。

Studioへの参画、COO就任の背景を知りたい方は、以下の記事をお読みください。
https://studio.inc/dialogue/20250512-studio

PJキックオフ

まず、驚かれることが多いのですが、Studio.Assistantは「2名体制」で開発しています。

Studio.Assistantの開発チーム

2名と言っても、1人は私(COO)です。

会社全体の経営や管轄範囲のタスクもあるため、私の実質的なコミット量は50%程度。つまり、リソース換算すると「実質1.5名」というのが正しい表現かもしれません。

(もちろん、他部署からのヘルプやリリース前の調整、レビューなど、多くの方の支えがあってこそ実現できました。この場を借りて感謝申し上げます。 ※クレジットは記事の最後に)

もう1人のスーパーエンジニア

開発の要となるもう1人は、Lead EngineerのObaraさんです。

私以上に長らくWeb制作の現場でクライアントワークを経験してきた、現場の解像度が極めて高いフロントエンドエンジニアです。

GUIの作り込みや開発スピードはもちろん、デザインやインタラクションの設計・実装までこなすスーパーマン。それでいて、人柄は信じられないくらい温厚で優しい方です。

「新規事業のデザイン経験と現場解像度を持つ私」×「現場理解に加え、実装力の塊であるObaraさん」

この最小単位のタッグこそが、3ヶ月での新規事業創出の鍵でした。

コンセプト設計

プロジェクトが本格始動したのは2025年9月。

テーマは、「AIとこれまでの経験を駆使し、高速かつ最小限のリソースで立ち上げる」こと。

正直なところ、当時はまだ私自身も半信半疑でした。しかし、私の中にはある種の「狂気じみたビジョン」がありました。

何が何でも「やりたい」という偏愛

私が事業作りで大事にしているのは、「やりたいことをベースに、後工程で市場規模や事業計画をロジカルに後付けする」というものです。

この順番を間違えると、大事な時に踏ん張りが効かない。モメンタムが作れない。という考えを持っています。

仮にすべてを失うようなつらい状況に陥っても、最後まで「これをやりたい」と思える狂気的な偏愛を事業化するというのは、スタートアップにおいて一番大事なポイントかもしれません。

今回のStudio.Assistantは私がWeb制作事業を経営しているときからの構想や願望を具現化しています。リソースや技術の観点で難しいと思っていたことが、状況の変化や時代の流れで可能になりました。

そんなタイミングに飛び込んで、自分が人生をかけて向き合ってきた市場、その領域に関わる方をより前進させたい。そんな人一倍強い想いがあります。

コンセプトの昇華

当初は「AIで生成したデータをぽちぽち触れるUIと体験(通称:Tip Tap UI)」というコンセプトで進んでいましたが、リリース1週間前に「AI Drafts. You Craft.」という言葉に辿り着きました。

AIはあくまで手段。目的はStudioのMissionである「Unleash Creativity」

制作業務における「クリエイティブではない仕事」を9割削減し、浮いたリソースを本来の創造的な仕事や思考に使ってほしい。その想いを言語化しました。

要件定義・UI

雑な要件定義書

私が作成した要件定義書は、たった1枚です。

Studio.Assistantの要件定義書

画面の流れと主要なアルゴリズムが書き殴られているだけの、普通のPMが見たら卒倒しそうな仕様書。(Obaraさん、本当にごめんなさい)

しかし、コア体験とアルゴリズムにはある程度の自信がありました。

理由は2つです。

1つ目は元々のバックグラウンドからくる深いインサイト。
私自身がWeb制作現場を長らく研究・実践してきたキャリアがあり、顧客のペインやボトルネックを熟知していたこと。

2つ目は徹底的な競合・他サービス分析。
すでに世にある主要なAI Builder等の関連ツールを20以上を使い倒し、実際のワークフローでシミュレーションして弱点を洗い出したことです。その分析結果も参考にしてStudio.Assistantのコア体験を定義しています。

UIデザインもほぼ無し

UIのデザインは、細かいコンポーネントやエラーパターンは一切作らず、殴り書きレベルのものだけ。(実際に私がUIデザインを作成したのは添付の6画面のみです。)

Studio.AssistantのUIデザイン

他にも必要な素材などあれば、その都度書き出していくスタイルです。

UIの完成度は重要でないことは最初から明白でした。「Vibe Coding」を前提に、実装されたプロトタイプをベースに会話するつもりだったからです。実際にUIデザイン作成にかけた時間はわずか1日です。

コア体験がズレないことだけを注意し、最低限の合意形成で9月初旬、開発に着手しました。

開発:Vibe Coding + Craft開発

衝撃のプロトタイプ

プロジェクト発足から1ヶ月後の10月初旬、最初のプロトタイプが完成しました。

正直、私の従来の物差しでは測れない次元の出来栄えに、衝撃を受けたことは今でも鮮明に覚えています。(早すぎる...)
このときには、後にリリースされるBetaのUIとほとんど変わらない状態でした。

そして、触れた瞬間、手に馴染む、作っているとワクワクする。そんなコア体験のきらめきが確かにこの時のプロトタイプには宿っていました。

Studio.Assistantのプロトタイプ

そのプロトタイプを使い倒し、「方向性も体験も間違っていない。磨けばさらに化ける」と確信。全社ミーティングでお披露目し、Obaraさんのスピードとクオリティを信じて、本格的に年内リリースを目指すことになりました。

仕上げの大調整と「コードでの会話」

11月にはMVP(Minimum Viable Product)の定義を再設定し、機能を追加しました。同時にコア体験の純度を高めるために、Mustではないものはすべて削ぎ落としました。

具体的には

  • ヒアリングシート

  • 文言入力シート

  • マジックリライト

などがこのときに誕生しました。

12月は「大仕上げ」。

Issueの整理整頓はPOの私が担当し、Obaraさんが開発をリード。Obaraさんの時間を優先順位の高いタスクに当てるために、私は空き時間に雑用&UI調整等を担当しました。実際のコードはほぼ100%Obaraさんが書いていますが、私も実際にPull Requestを出しながら、夜な夜なコードで会話しました。

会話といっても、実際は「私が投げつけた雑なコードや仕様を、Obaraさんが解釈していい感じに整えてくれる」という阿吽の呼吸です。エンジニア経験の浅い私が足を引っ張っても、Obaraさんは優しくGitの使い方を教えてくれました(笑)。

  • 私とAI

  • ObaraさんとAI

  • 私とObaraさん

この3つのレイヤーでの高速スプリントが、今回の事業速度の要でした。

リリース直前の2週間で、PR、Sales、CS、Creativeなどの体制を急ピッチで組成。Studioの優秀なメンバーが揃っていたからこそ実現できたラストスパートでした。

(リリース動画もJitterとAIを使い、私がメインで3時間で作りました。「AI Drafts. You Craft.」を地で行くスタイルです。)

Studio.Assistantの現在地

コンテンツ1:プロダクトアップデート

2025年12月23日に公式発表を迎え、おかげさまで大きな反響をいただいています。

そして、記事のタイトルにもある通り、公開から24時間以内にARR1,000万円を突破しました。正直、想定を超える反応でした。

さらに、初動だけで終わることなく、リリースから1週間でMRR200万円も突破し、現在も日次で成長を続けています。

  •  X(旧Twitter)でのインプレッション数は合計15万を突破

  • 導入相談のお問い合わせは初日から100件超え

細かい数字は伏せますが、AIネイティブなBtoB SaaS新規事業として、海外、国内の事例を含めても「ロケットスタート」と言って差し支えない数値を記録していると思います。

ユーザーの皆様へ

Web制作会社、フリーランスデザイナー、ディレクター、各種支援会社、そして事業会社で内製化を進める皆様。ぜひ一度、Studio.Assistantに触れてみてください。

Studio.Assistant サービスページURL
https://studio.design/ja/assistant

まだBeta版のため、未実装機能や調整不足の点もあることは否めません。

しかし、まだ全員ではないにせよ、「有効利用できる現場」は必ずあると確信しています。
皆様の業務効率化が進み、少しでも多くの方の創造性を解き放つことができれば、これ程嬉しいことはありません。

最後になりますが、Studio.Assistantのコンセプトで締めさせていただきます。

AI drafts.
You craft.

「生成」はゴールではない。
ここからが、プロの仕事だ。

Studio.Assistantは、ただの自動化ツールではありません。
あなたの創造性を細部へ行き届かせるための道具です。

AIが瞬時に提示するのは、編集可能なプロトタイプ。
それは、修正できない一枚絵ではなく、
あなたが意のままに操れる「原石」です。

人間の「審美眼」と「研鑽」を前提とした設計。
あなたが選び、磨き上げる。
そのひと手間を加えられることこそが、
Studio.Assistantの魅力です。

それっぽいものなら、誰でも作れる時代に、
あなたはAIと共に、ホンモノを作ってください。

想像する速度で、創造の極みへ。

まとめ

Studio.Assistantは、AIを使い倒し、少人数・短期間で市場に問いかけるというStudioとしての新たな挑戦でもありました。

少しでもAIを活用したプロダクト開発や新規事業創出に従事する方の参考になれば幸いです。アイディアや可能性を感じる事業の種をお持ちの方が、一歩踏み出す勇気を持っていただけたのであれば、それほど嬉しいことはありません。

この記事を読んで興味を持ってくださった方には、Studio.Assistantの特別クーポンをご用意しますので、ぜひXのDMにてご連絡ください。導入のご相談はもちろん、投資家の方からのご連絡や協業のご相談などもお待ちしております。

XのDM(吉岡個人)はこちら↓
https://x.com/gazDesign

Assistant運営チームへの導入相談はこちら↓
https://studio.design/ja/assistant/contact

今後の展開としてサイトマップ機能などのディレクション関連機能の強化に加え、Studio.Storeとの連携も構想しています。
具体的には、StoreテンプレートをAssistant内で扱えるようにすることで、新たな販路や活用促進を目指していく予定です。

また、その他にも正式版リリースに向けた大幅アップデートを多数予定しています。

今後のStudio.Assistantおよび、Studioの進化にご期待ください!

「Unleash Creativity」を共に実現したい仲間も積極的に募集中です。
ご興味がある方はページ下部の募集要項一覧よりご応募お待ちしております。

最後までお読みいただきありがとうございました。

おまけ“Obaraさんに聞いてみた”

最後にObaraさんに気になる情報を直接聞いてみたので、ぜひご参考に。

開発するときにどんなAIをどのシーンでどれくらい使っていますか?

AIは主にClaude Code、Cursor、ChatGPTで、AIにサポートさせている部分はそれぞれ以下のような感じです。

Claude Code
・(入社して日が浅いので)ドメイン知識の補完
・既存のプロダクトの仕様(Studio 独自のデータ仕様、エディタの仕様、API、データベース周り)の調査
・コミットの分析/デバッグ、コミットメッセージの生成(英語)
・ユニットテストの作成
・ドキュメントの作成
・開発環境周りの整備

Cursor
・同じロジックを繰り返すような、機械的な作業の補完・代替

Chat GPT
・AI機能に用いるプロンプトの英訳(&の相談、添削)
・UI 多言語化の英訳(&の相談、添削)
・一般的な技術調査(TypeScript, Vue, HTML, CSS, JavaScript, DOM API など)

逆に今はAIに任せないと決めている部分は
・アプリケーションの設計
・プロダクト根幹となるロジック
・見た目に関わる部分(UIデザイン、アイコン、インタラクションなど)

こんな感じです。
AI はあくまで 自分の“Assistant”として使用している感じですね!

Studio.Assistant の推しポイントを教えてください!

まだまだ実装しきれていないですが、マイクロインタラクションにこだわり、一つひとつの作業を気持ちよく、リズミカルに操作できるような UI を目指しています!

作業効率化のために、いろいろなカスタマイズ機能も検討中です!

UI は通常のStudio Editorのもの(同じような機能の機能のものでも)は一切流用せず、ゼロから作っているので、既存にない機能や体験をどんどん盛り込んで行く予定です!

Studio.Assistant PJの立ち上げからリリースを振り返っての感想を教えてください!

プロダクトのゴール、ターゲットユーザーが、開発の早い段階から明確だったので実装が進めやすかったです。

例えば、
・実装したい機能
・実装しなくて良い(オミットするべき)機能
・AI にまかせること、任せないこと
などです。

また、少数精鋭体制のメリットを存分に活かせたと思います。
互いの役割分担が自然と明確で、何を自分が担当しどこを任せるかの適切な判断ができました。
互いを信頼し、互いの能力を引き出すような制作体制になっていた点はとても良かったと思います。

(初めて一緒に仕事をするメンバーでしたが)2人のバックグラウンド的に共通言語が多く、意思疎通がスムーズだった点もスピードを早める要因になりました。

全体的にコミュニケーションに割く時間、実装に割く時間、といった時間の配分、限られたリソースの配分が最適にできていたような気がしています。

ありがとうございました!
Obaraさんとご一緒できて私自身もとても学びが多い3ヶ月間でした!
改めて今後ともよろしくお願いします。

本事業のクレジット

事業全般
Yasu(吉岡)

プロダクト開発全般
Obara, Yasu

開発支援
Moro, Nakagami, Hibino

PoC
Joe, Obara, Yu Yamada

Creative
Yasu, Ren, Ken, So

Sales
Yasu, Taiga, Rion, Sales Divの皆さん

Marketing/PR
Yasu, Emi, Awaya, Ittya, Kirin

CS
Caory

Copywriting
Yasu, Kelvin

Event
Remi Mizuno, Misaki, Aira, Muroga

Other
あらゆる周辺業務を支えてくれたすべてのStudioメンバー

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