Interview
CEO石井穣 × COO吉岡泰之
Text by Ishida Tetsuhiro,
Photography by Alex Abian
Creative Direction by Nuevo.Tokyo
2025.05.12
なぜgazはStudioへの合流を決めたのか ── “第二創業期”に向けた覚悟と未来像
Text by Ishida Tetsuhiro,
Photography by Alex Abian
Creative Direction by Nuevo.Tokyo
2025.05.12

"全ての経済人がクリエイティブな発想で日々仕事をする。そんな文化を生み出したいと思います"
2025年5月、Studioは株式会社gazを吸収合併し、同社代表の吉岡泰之をCOO(最高執行責任者)に迎え入れて“第二創業期”に突入します。
累計400件以上の制作・導入実績から培った豊富なノウハウを持つ十数名の精鋭メンバーが加わり、プロダクト改善や知見の体系化、コミュニティ強化などStudioの進化に拍車をかけていきます。一方、gazは今回のStudio吸収合併をもって、クライアントワークを廃止します。
なぜgazは事業譲渡を決め、なぜStudioはプラットホームとクリエイティブが同じ屋根の下に入るという決断に至ったのか──移転準備が進む渋谷の新オフィスで、CEO石井穣と新COO吉岡泰之が、その真意と今後のビジョンを語りました。
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なぜgazは、Studioの進化を加速させる「最良のパートナー」だったのか?
──Studioによるgaz吸収合併の発表について、両社を知る人は少なからず驚いていると思います。あらためて、gazを迎え入れることに決めた背景について、石井さんから概要をお話いただけますか?
石井:まず言いたいのは、今回の決断はStudioのコミュニティ(=経済圏)をさらに拡大し、クリエイターがもっと輝けるエコシステムを最短距離で実現するためである、ということです。
gazは創業初期から5年以上にわたってStudio専門の制作会社としてプロダクトを使い続けており、大手企業のブランドサイトからスタートアップのLPまで幅広く、累計400件以上の制作・導入実績があります。
こうしてgazが現場で培ってきた知見を、Studioがダイレクトに取り込んで一般公開・普及させていく。あるいは、gazのデザイナーたちが肌感覚で持つ市場洞察やニーズを、いち早くプロダクトに反映していきたいと考えています。
今回の発表について「なぜプラットフォームと制作会社が合併?」と首をかしげる人もいるかもしれません。
ですが、僕はプラットホームとクリエイティブが同じ屋根の下に入る体制こそが、Studio経済圏をより速く、強固に育てるベストな形であり、gazはその最良のパートナーだと判断しました。
──gazが最良のパートナーとなりうる、と考えたのはなぜでしょう?
石井:gazのメンバーは、ほぼ全員がStudio活用のプロフェッショナルであり、クライアントワークの現場でも日常的にStudioを使い倒しています。
ただ表面的にStudioが好きなだけでなく、機能面も含めてプロダクト全体の解像度が本当に高いです。
今後、Studioが事業成長するドライバーのひとつとしてエンタープライズ(大企業)にも導入が進むことが挙げられるのですが、gazは「企業が求める品質基準を担保しながら、大小問わずスピーディーに制作できる」知見を持つ、唯一無二のチームだと言えます。
こうしたデザイナーが数十人単位でStudioに参画してくれることで、プロダクトを改善するための的確なフィードバックが次々に生まれる。それだけでなく、いままでやりたくても手が回っていなかった、Studio経済圏をより強くするコミュニティ施策にも着手できると考えています。
──いまの石井さんのお話を受けて、Studioに合併することでシナジーを生み出せる「gazならではの強み」を吉岡さんはどのように捉えていますか?
吉岡:gazチームのメンバーは基本的な方針として、案件の全工程をひとりのデザイナーが担当する業務設計で仕事を回してきました。たとえば、営業段階での案件クロージングから要件定義、ディレクション、デザイン、コーディング、お客様のアフターフォローまで、一気通貫で担当していたんです。
同時に、それだけだとチームとして分断してしまうので、デザイナー同士が集まって横並びでそれぞれ案件を進めながら、お互いのデザインを「この提案は良さそうだね」とフィードバックしあう“セッション”のような文化も築いてきました。
すると、制作会社でよくあるPMやディレクターとデザイナーとの間で目線が食い違ったり、役割分担の線引きから相互の無理解が生まれたり、アートディレクションの方針で衝突したりといったことが起こりづらい。
結果的に、全員が「自分でつくる」という想定で案件の全体観を理解して、Studioというプロダクトを隅々まで把握している強いチームに育っていると思います。

石井:ものすごくパワフルですよね。
僕も「分業」という考え方があんまり好きじゃなくて、基本的に開発とデザインが一緒に動いた方が良い気づきがあると思いますし、マーケティング担当者が「どんなクリエイティブにすべきか」まで考えた方が良いアウトプットができると思っています。
同様に、gazがあらゆる企業を相手に一気通貫でサイトをつくってきたナレッジや経験を、今度はStudioの開発やクリエイティブ、コミュニティ施策などに還元していく。このインパクトはかなり大きいと考えていますね。
吉岡:ありがとうございます。ひとつ付け加えると、僕はけっこう「この案件でStudioを使うのは難しいですね」と、はっきりクライアントに言うタイプなんですよね。
というのも「Studio専門の制作会社」と言うためには、他の選択肢になるツールまで含めて、メリットとデメリットを完全に理解している必要があります。特にエンタープライズの導入案件では、それなりの規模の会社に対して「Studioならやれます、大丈夫です」と説明できなければならないわけです。
だからこそ、僕たちはStudioに対して「いま何ができて、何ができないのか」「市場は何を求めているのか」「何が導入時のリスクになるのか」「どう説明すれば売れるのか」をシビアに理解しています。
それらの知見をgazだけで占有するのではなく、Studioというプロダクトにビルトインして、さらに他のStudio Expertsにまで共有して広げていく。そうすることで、日本社会により大きなインパクトを残せるはずだと考えています。

02 / 05
育ててきた会社を「畳む」という決断、
その想い
──吉岡さんとしては、2019年の創業から順調に成長し、現在は20人以上のメンバーが所属するgazを畳むのは、大きな決断だったと思います。どのような想いがあったのでしょうか?
吉岡:そうですね。もちろんgazには愛着がありますし、大きな決断でした。その背景をご説明できればと思います。
まず前提として、僕はStudioの「創造性を、解き放つ。」というミッションや、コミュニティを軸にユーザーを盛り上げていく思想に強く共感しています。そのうえで、僕にとって最も強い信念は「日本経済を上向きにすること」です。
「日本がもっと良くなってほしい」という気持ちを根っこに持っていて、いま思えば2019年に起業したのも、直接的な経済的インパクト、そして新しい働き方や次世代の前例になるような文化的インパクトを通じて、世の中を変えたかったからなんです。
おかげさまで、創業から5年経って、Studio専門の制作会社としてそれなりの規模になることができました。
大企業の案件を受けられるようになりましたし、一時は日本全国に「gazer」という50人以上のクリエイターコミュニティを広げて、安心して高いクオリティの制作物を生み出せるようにもなりました。かつて思い描いていた理想の状態が、多少なりとも実現している。そこで、あらためて自分のビジョンと向き合ってみたんです。
その答えが、Studioという世界で戦えるプラットフォームを羽ばたかせるということでした。
人類の「創造性を解き放つ」という哲学を掲げる会社が、世界を代表する存在へと成長したとき、どんな景色が広がっているのか。そんな未来を自分の目で確かめたい、という純粋なワクワク感に掻き立てられたんですよね。
正直なところ、gazを閉じるのは寂しい気持ちもあります。それでもStudioと合併する道を選ぶほうが、これまで自分が培ってきた知見やスキル、集めてきた仲間のポテンシャルを存分に活かして、より大きな“うねり”を生み出せる可能性が高い。この上ない挑戦の機会だと捉えています。
──Studioへの移行後、gazの制作事業はどうなるのでしょうか?
吉岡:今回、はっきり宣言したいことがあります。2025年5月のStudio吸収合併をもって、gazはクライアントワークを廃止し、現在アフターフォローしている案件は順次引き継ぎ、クローズしていきます。
今後はいちプレイヤーとしてStudioの導入を進めていくのではなく、Studio Expertsをはじめとしたコミュニティ全体をより強固に、活性化していく役割を担いたいと思っています。そのためには、gazが直接クライアントワークをやる必要はない、というのが僕の見解です。
そうは言っても、gazはクリエイティブ制作を全てやめるわけではありません。gazメンバーはみんなStudioが好きですし、何よりものづくりが好きです。インハウスで広告制作を手がけたり、Expertsをアシストしたり、新たなテンプレートをデザインしたり、やることは無限にある。
だから僕は、とにかく「つくることはやめないよ」という意志をみんなにしっかり伝えています。
──とはいえ、メンバーのみなさんも驚かれたと思います。
吉岡:もちろん初めは驚きや不安もありました。
しかし、実は以前からノーコード×AIの掛け合わせによって我々の仕事や業界全体が大きく変わっていくと考えていて、「gazとしての制作事業はあと数年後にやめるつもりだ」という話をメンバーに伝え続けてきた経緯がありまして。
「思ったより早い決断でしたね」「不安もあるけどワクワクします」という声も挙がりましたし、最終的にはポジティブに捉えてくれている印象です。

03 / 05
gazの参画から始まる、
“第二創業期”の全貌
──今回、gazの合流から“第二創業期”がはじまると石井さんは掲げられています。その意図について、“第一創業期”を振り返りつつお聞きできますか?
石井:Studioの創業は2016年でした。当時はノーコードで本格的にサイトをつくれるプラットフォームの前例がほとんどなかったので、いち早く市場に飛び込んで「ノーコードWeb制作」というカテゴリーを国内に根づかせてきました。
ありがたいことに、スタートアップならではの「粗削りでも前進していくスタイル」を活かして、Studioは国内No.1プラットフォームに成長。デザインアワードの開催やStudio Experts認定、テンプレートストアの開設などのインフラを整えて、ユーザーコミュニティがどんどん成長していく姿を見ることができました。
また、米国・カリフォルニアにも拠点を設立して、グローバル展開の足場を構築したことも、今後につながる大きな布石だったと言えます。
こうした施策が功を奏して、若手のスタートアップから「業界標準」を目標に視点が変わっていったのが、“第一創業期”でした。
そして、2025年からはじまる“第二創業期”では、生まれはじめた芽を育てて、大きな樹に成長させるフェーズだと考えています。これまでに築いてきた資産を一気にスケールさせて「業界標準」として確固たる地位をつくっていく。
ノーコードWeb制作市場は外資系プロダクトの影響力も強まっており、競合が簡単に真似できない「堀(Moat)」を、いかにスピード感を持って築いていけるかが今後の勝負になります。
──競合優位性の「堀」とは「Studioが選ばれ続ける理由」とも言いかえられるでしょうか。具体的にはどのようなものを想定していますか?
石井:ひとことで言えば、それがStudio経済圏そのものです。
さらに具体的には「クリエイターコミュニティ」「プロダクト資産」「エンタープライズの信頼性」の3つが挙げられます。
クリエイターコミュニティとは、Studio StoreやStudio Expert、Studio Ambassador、Studio Design Awardや他のコミュニティイベントを指します。これらの取り組みによって「つくる→シェアする→稼げる→またつくる」という循環が回り続け、クリエイターが集まって離れない磁場が生まれます。
プロダクト資産とは、Studioに内蔵された数百種類のテンプレートやブロック、スタイルガイドなどです。
こうした活用可能な制作データは、同じ厚みの資産をゼロから揃えるには莫大な時間とコストがかかるため、競合が追いつきにくい構造になっています。
そして、エンタープライズの信頼性は先述したとおり。
有名ブランドの事例が増えることで「Studio で作る=安心・高品質」という評価が定着します。gazが培った知見を活かしつつ、大手企業への導入に耐えられる機能などを用意していきたいと考えています。

吉岡:僕は「ビジネスシーンですぐに使えるかっこいいサイトが一瞬でつくれる」といったStudioの特徴が武器になると思っていて。つまり、日本企業が明日から使える、ある程度作り込まれたテンプレートをアセットとして大量に制作しておくことが、そのまま競合優位性につながる。
この点は、Studioのクリエイターコミュニティが広がるほどテンプレートが豊かになりますし、gazとしても現場を数百件担当してきたなかで「どんなサイトがマーケットで求められているか」を知っているので、そのノウハウをテンプレートデザイナーの皆さんにも共有して、一緒にStoreを盛り上げていきたいと考えています。
さらに、無料テンプレートなどニーズに対して供給が不足しているカテゴリについては、Studio公式テンプレートとして拡充していくことも視野に入れています。
──今回の合併によって、Studioのユーザーたちにどのようなメリットが生まれると考えますか?
石井:冒頭でもお伝えした通り、今回の合併はStudioの経済圏をさらに拡大し、Studioクリエイターがより輝ける世界をつくっていくことを最優先に考えた結果の決断です。その上で、現在考えている構想のひとつが「Studio University」の始動です。
「Studio University」では、gazが現場で培ったサイト制作ノウハウと活用方法を体系化し、学習から実践までを一気通貫で身につけられる環境を提供します。
初学者でもスピーディーに実務レベルへ到達できるため、これまでハードルの高さを感じていた層の参入が進み、ユーザー数の大幅な拡大が期待されます。
また、Studio Storeを強化して、テンプレートの取引量増加を後押ししていく予定です。テンプレートの経済圏が活性化することで、クリエイターが「学び、作って、売る」というループを回しながら収益を得やすくなり、制作のモチベーションが上がることが見込まれます。
そのほか、Experts制度の拡充やAmbassador制度のサポートなど、複数ルートで収益化・発信できる環境を整えていきたいと考えています。
吉岡:特にExperts向けの施策では、エンタープライズに特化したコンテンツの発信も検討しています。gazの知見をもとに、Studioを使って大企業とも取引できるようなノウハウを無償で共有していければと思っています。
先ほどの「gazはクライアントワークを廃止、Studio Expertsを活性化させる役割に徹する」という話にも通じるのですが、昨今セキュリティ問題やノーコード活用の潮流の中で、エンタープライズから「Studioを選択肢に入れたい」というニーズが加速度的に高まっています。
そこでExpertsが積極的にエンタープライズ案件へ挑戦できる環境を整えることで、大企業からの依頼をスムーズに引き受けられる体制を強化していきます。

04 / 05
「創造者のための器」を
広げていくCEO、満たしていくCOO
──今後、石井さんと吉岡さんはCEO・COOとして、この大きな転換期をどのように役割分担して協力しあっていくのでしょうか?
石井:吉岡には、最終的には国内でのビジネス部門すべての責任者として牽引していただくところを見据えて、段階的に権限委譲を進めていくつもりです。
そのため短期ではCOOとして、長期的には国内事業責任者のような役割になっていくと考えています。最初はマーケティングやセールスチームからはじまって、次いでコーポレートチーム、CSチーム……といったように管轄範囲が増えていくイメージです。もちろん、現場ではExpertsの牽引、Storeの活性化、自治体やSMBへの導入拡大など幅広く担っていただく予定です。
その分、僕は自分が得意なブランディングとプロダクト開発、そしてグローバル展開の3つに集中します。
まずは国内の基盤作りを一緒にやっていきながら、体制が整い次第、再度アメリカに拠点を移動してStudioのグローバル化に本腰を入れて取り組んでいきます。
吉岡:僕の視点では役割分担はすごく明確です。スタートアップ企業としての価値、成長ポテンシャルとしても、海外市場は今後の大きな伸びしろになる「トップライン」なんです。
海外市場をこじ開けられるか、海外のユーザーにも受け入れられるプロダクトになっているか、というのはCEOとして石井が担う役割で、しかもすごく適性があると僕は思ってます。
そのぶん、COOの僕は下からボトムアップでそれを押し上げる役割です。国内での基盤をしっかり固めて、石井が安心して力を発揮できる土壌をつくる。そのために、競合他社ではなくStudioが選ばれ続けるような理由、Studioの経済圏をしっかり構築して、国内市場での浸透を少しずつ広げていく。この両面を2人でやっていければと。
石井:2024年10月に「すべての創造者のための器」という新コンセプトを掲げましたが、僕の役割は会社全体の「器を大きくすること」だと思っています。
そして、吉岡の役割は「器を磨き上げて、その中を満たしていくこと」です。僕がどんどん器を大きくして、その中を吉岡が満たし、耕された土壌からクリエイターが花を咲かせていくイメージですね。
吉岡:そうですね。直近はCOOとして、マーケティングにかかわる経済圏をつくるために必要なことは全部やっていきたいと思います。

──今後の動きについて教えてください。
吉岡:gazメンバーは5月から徐々にコミットを増やしていく予定です。まずは早期にお互いのことを深く知る機会を設けるために、大規模な合宿を開こうと思ってます。
また、gazの福岡オフィス閉鎖に伴って、大多数のメンバーは東京に移転してくる予定です。僕自身も創業してから福岡にずっと住んでいたのですが、すでに東京に家を借りて引っ越し準備を進めています。
石井:今回、“第二創業期”の幕開けとして、これまでフルリモートで動いていたStudioでは渋谷に新オフィスを開設します。gazのメンバーも一緒にこのスペースで働く予定です。
現在改装中のため仕上がりは未定なのですが、僕たちが働くだけでなく、Studioコミュニティの交流が深まるような使い方ができたらいいなと思っています。

05 / 05
「Studioを世界のスタンダードに」
──出会い、そしてこれから
──最後に少し遡って、お二人の最初の出会いについて教えてください。
石井:吉岡と初めて出会ったのは2019年の創業前ですかね。
僕と会ったあと、gazという国内初のStudioをメインにする制作会社を立ち上げて、その頃からStudioの未来に賭けてくれていたんです。
吉岡:懐かしいですね。その頃はまだ、Studioは大手企業の実績があるようなプロダクトではなかったし、ベンチャー界隈でも「当たり前に使うツール」というより、本当に「知る人ぞ知る」存在で、ごく限られたクリエイターだけが使っているような状態でした。
gazも当時は創業したばかりで、まだ数人ほどのチームだったのですが、それからStudioがメガベンチャーや上場企業にもどんどん導入されるようになって、それにあわせて僕たちの仕事の規模も少しずつ大きくなっていった。
そんな5年間積み重ねて、いまに至っているんです。
石井:だからやっぱり、嬉しさはありますよね。5年前からそれぞれ独立して、途中で少しずつ関わりながらもお互いの道を歩んできた。それがついに、ひとつに重なるというか。
あと、僕が吉岡に対して思うのは、やっぱりクリエイターファーストな視点を大事にしてるところがいいんですよね。自分自身もクリエイターだからこそ思うんですが、自分のためじゃなくて「コミュニティ全体のために何ができるか」という視点で動いてくれている。そこがすごく信頼できるんです。
そんな吉岡とgazチームを加えて、Studioユーザーのみなさんがより輝けるような経済圏とプロダクトの構築を加速させていきたいです。

吉岡:僕が初めてStudioを知った時、本当に光り輝いて見えたんですよね。
機能面だったり、コミュニティの熱量だったり、プロダクトのブランドだったり……。いままで紡がれてきた、僕が大好きなStudioならではの輝きを、これからさらに磨いていきたい。それが、今回僕が一番やりたいことです。
僕は、Studioというプロダクトと会社に日本の未来を見ています。ブランドやクリエイティブへのこだわりはもちろん、世界への挑戦権をもった数少ないスタートアップのひとつだからです。
利益や確率、統計で全てが決まるのであればクリエイターやデザイナーは必要ないですし、スタートアップなんて誰もやらないと思います。統計の外側、「外れ値」を生み出すのがクリエイティブであり、スタートアップであり、経営者だというのが僕の考えです。
日本からソフトウェアでやれるんだ、誰かの真似事ではなくクリエイティブに戦っていいんだ。そんな前例にStudioはなっていきます。
次世代の起業家や子どもたちが人口減少する日本の中で希望を見出し、世界に挑戦する。全ての経済人がクリエイティブな発想で日々仕事をする。そんな文化を生み出したいと思います。
予測を超えるようなワクワクするような未来を好奇心から生み出し、経済を上向きにしていく。そんな社会に少しでも近づきたいというのが僕の欲望であり、COOとしてのエゴです。
2019年に人生を賭けて選んだStudio。
2025年、再び人生を賭けてStudioを世界のスタンダードにしていきます。
今後のStudioに、ぜひご期待ください。

Studio株式会社
CEO 石井 穣 (Ishii Yutaka)
学生時代に海外留学やWebデザインやアプリケーション開発を経験。2014年から約2年間バンコクに居住し、東南アジアをターゲットとした旅行サービスを創業。2016年に東証1部上場の大手旅行会社に事業譲渡。2016年12月にStudio入社。2017年6月に代表取締役就任。2024年1月にStudio Technologies, Inc. CEO就任。
COO 吉岡 泰之 (Yoshioka Yasuyuki)
大学在学中にフリーランスのWebデザイナーとして活動後、新卒でZOZOTOWN子会社の株式会社aratanaでUIデザイナーに。その後、スタートアップのCDO, CPOを複数社経験。デザイン業務や採用チームの立ち上げ、組織マネジメント業務の経験を活かし、2019年6月の株式会社gazを創業。その後、世界初のStudio Expertsに認定。2025年5月にStudio COO就任。
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