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自分は"グラウンド整備係"。メンバー全員が情熱をぶつけ合うStudioのエンジニア組織を支えるCTOの想いとは 

Interview

写真。ソファに腰掛け、笑顔でインタビューに応じるCTOのmorotaさん。黄色いシャツも相まって、朗らかな様子

「メンバー全員がオーナーシップを持って、個人のやりたいことを実現する、そのためにCTOは黒子に徹する。メンバーが作りたいものに集中できる環境を整えるグラウンド整備係です」

StudioのCTOであるmorotaさんが自らの役割を説明するときに使うキーワードは「グラウンド整備」。雑草を抜き、石を拾い、転ばないように地面を整える。そんな裏方仕事こそがmorotaさんにとってCTOの本質だと語ります。

今回のメンバーインタビューでは、morotaさんが目指すStudioのエンジニア組織、そのコンセプトやCTOとしての役割について話を聞きました。

「今の自分ではStudioを大きくできない」武者修行を経てたどり着いたCTOという現在地

── 改めて入社までの経緯を教えていただけますか?

Studioに入社したのは2019年、CTOになったのは2024年ですが、実は創業当初からのメンバーです。

Studioとの出会いは、大学院時代に代表の石井が立ち上げたスタートアップに参画していた当時まで遡ります。事業譲渡を経て石井の手から離れ、私もそのスタートアップから離れていた頃、石井から「新しくStudioというスタートアップを立ち上げるんだけど一緒にやらないか」と声をかけてもらいました。

大学院生として研究を行いながらもStudioでプロダクト開発を行う日々を重ねました。

卒業のタイミングでStudioにフルタイムで入社することも考えたのですが、「今の自分のままじゃStudioを大きくすることはできない」と思い、ビズリーチに新卒入社しました。

── 「今の自分達のままじゃStudioを大きくすることはできない」というのは、具体的にはどんな考えがあったのでしょうか?

現在、Studioの公開サイト数は10万サイト、ユーザー数は50万人を超え、アメリカに子会社を設立するなど創業当時から大きく成長しています。

このような大規模のサービス、そしてこれからもっと大きくなるサービスを作っていくという夢を持つ中で、当時の自分のスキルや経験では力不足だと感じたんです。特に私の専門領域はインフラだったので、大規模サービスを支えるための経験を積みたい、そう思ってStudioから離れて武者修行することを決めました。

Studioを離れる、といっても仕事が終わったら夜からStudioのオフィスに行って開発を行っていました。フルタイムでジョインしてはいなかったけれど、創業からずっとStudioを作り続けていたんです。

そんな生活が1年半ほど続き、自分の中で知見も溜まってきたところで改めてStudioに帰ってきました。

写真。morotaさんが、身振り手振りで説明する様子。

メンバーのこだわりをぶつけ合う、全員がオーナーシップを持ったエンジニア組織

── Studioのエンジニア組織はどんなチームですか?

どんなチームかを定義することは意図的にやっていないんですが「メンバー全員がオーナーシップを持って、個人のやりたいことを実現すること」を大事にしています。

例えば、テクニカルロードマップを作った時にも、私がベースとなるものを作ったら後はメンバーが完成まで進めてくれました。機能開発についても、何を作るか、どのように作るか、ということはメンバーそれぞれの意見をぶつけ合って、開発のリードもメンバー自身が行っています。

私はCTOという役職ですが、世間一般的な「技術で組織をリードするCTO」ではないんです。

もちろん、経営と開発のバランスを取ったり、開発におけるセーフティーネットを作ったり、私の専門領域のインフラの開発をリードすることはありますが、現在進めているほとんどの開発プロジェクトはメンバーそれぞれがリードしてくれています。

── たしかに、一般的なCTOのイメージとは違いますね。

私は自分自身の役割を「グラウンド整備」と呼んでます。

メンバーが最高のパフォーマンスを出せるように、環境を整えていく黒子です。メンバーがエンジニアとしてやりたいことに集中できるように、余計な調整や事務手続きを排除したりと裏方に徹しています。

Studioのエンジニア組織は、上下関係がなく、プロフェッショナルなメンバーが横並びになっているような形にしたかったんです。

私はCTOですが、それは役割でしかなくて、誰かより偉いなんてことはない。マネジメントという仕事を引き受けているだけなんです。

「もしもマネジメントをやりたい」という強い想いがあるメンバーがいたら、私の代わりに彼らがマネジメントをやってもいい。そう思ってもいます。

StudioのValueに「Love your passion」というものがあって、私はこれを特に大事だと思っています。

自分がこういうものを作りたいという情熱をぶつけ合うことで、Studioというプロダクトがより良いものに、そして私自身も想像できないものに進化していくと信じています。

そのためにも、メンバーには余計な煩わしさを感じずに、オーナーシップを持って、自分の情熱を追っていってほしいんです。

画像。Studioのバリュー「Love your Passion」の紹介スライド。「こだわりを、愛そう。最高の体験は、こだわりの先にある。好奇心に従って、試行錯誤を楽しみ、自信を持って人に誇れる体験を生み出そう。」

── メンバー全員がオーナーシップを持って動いていくために、どのようなコミュニケーションを取られているんですか?

実は、「オーナーシップを持ってほしい」「情熱を追っていってほしい」ということをメンバーには直接伝えていないんです。

その理由は、情熱は誰かに与えられるものではないと考えているからです。

「Studioのエンジニア組織でオーナーシップを持って何をやるか考えてください」というように強要しても、自発的な想いは生まれません。

プロフェッショナルな、強い情熱を持ったメンバーが集まるチームであってほしいので、会社の中の目標のために集められたチームにはなりたくないんです。

これは、仕事はもちろんですが、人生において強い想いを持った人たちと一緒に働いて一緒にいいものを作っていきたいという私の想いからそうしています。

もちろん、メンバーがそれらを主張できるように手助けはします。でも、直接的にそうしてほしいとは言わない。これは私のこだわりでもあるんです。

やりたいことを叶えるために個人が集まった、そんな組織を大事にしたい

── エンジニア組織として目指しているところはありますか?

世界トップレベルのエンジニアがそろったチームにしたいよね、ということはメンバーにも伝えています。

先ほど「上下関係がなく、プロフェッショナルなメンバーが横並びになっている」のがStudioのエンジニア組織だとお話ししましたが、実際にはメンバーごとにレベルのばらつきがあります。トップレベルを上げることはもちろん、ボトムラインもあげるために成長を後押しする、それもCTOの役割だと考えて取り組んでいます。

CTOとしての私の仕事は「グラウンド整備」だとお話しした通り、メンバーの評価をすることではなくて、活躍できる環境を整えることなんです。メンバーと一緒に現状を確認して、成長の後押しをすること。それを通して世界トップレベル、各分野で世界一のエンジニアが集まるチームを作っていきたいです。

一方で、会社としては給与を決めるために評価をしなくてはいけない。

その時のわたしたちの役割は、会社に対してメンバーの活躍をわかりやすく伝えていく推薦活動です。推し活なんて言ったりもしています(笑)。

評価に関してもなるべくメンバーの手を煩わせないようにしたいと思っています。

何かを作りたいと思ってStudioに入社したメンバーに対して、エンジニアリングに集中してもらえるように評価に関する業務はCTOが引き受けています。

これは私個人の考えですが、法人格というものは素晴らしい一方で余計なことも増やしていきます。

Studioは株式会社で、我々はその中にあるエンジニア組織のメンバーではあるんですが、エンジニア組織はプロフェッショナルな個人がそれぞれのやりたいことを叶えるために集まった集団で、それがたまたま法人の姿をしているように考えています。

Studioという会社はサービスが大きくなり組織も大きくなっていますが、こういった個人の集まりからできている組織で、みんなのやりたいことが重なって作られているサービスだということを大事にしていきたいですね。

画像。立ち上がり、笑顔を見せるmorotaさん。

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